「ゼネコンは公共事業のウェイトが高く『創業家の看板=信用と人脈』が物を言う。ゼネコン6位の戸田建設は今年の株主総会で創業家の戸田守道常勤監査役が取締役に復帰。将来の創業家への大政奉還への布石と見られている。一方、毎年のように大政奉還が取り沙汰されながら実現しないのが鹿島建設。社内では“次期社長もプロパーが就き、創業家からの登用は見送られるのではないか”と囁かれています」

ゼネコン業界の雄・鹿島建設の社員はそう語る。長く創業家から社長を輩出してきた同社だが、1990年以降は創業家以外の社長が3代続いている。

【関連記事】
戸田建のドン死去で一族に巨額の相続税発生
トヨタ創業家社長に突きつけられる3つの課題
新浪剛史・サントリー新社長に待ち受ける「2つの敵」
フランス人COO誕生へ! 武田薬品工業の大胆人事は成功するか
制定から3年、「独立役員」は本当に必要か