世間のことがある程度わかった大人になってから、受験科目を見直してみると、なかなか知的好奇心をくすぐるものがある。もはやテストの心配もない。「大人の教養」を楽しんで身につけてみませんか?

遠い時代を生きた人の心情に思いを馳せる

河合塾講師 鞆森祥悟
古文単語をダジャレで覚える方法を考えるなどサービス精神旺盛の講師。著書に『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(共著)。

源氏物語、枕草子、徒然草……。古典の名作のタイトルはみなさんご存じでしょう。しかし、教科書を離れ、原文を読んだ人は少ないのではないでしょうか。

やはりネックになるのは現代では使われていない単語や文法。係り結びや、あり・おり・はべり・いまそがり(いますかり)、といった古文の授業を思い出すとうんざりして古典を原文で読む気にはなれないかもしれません。