――ピアノはどんな曲を?
【加藤】ドビュッシーとか。
――3歳でドビュッシー?
【加藤】まさか(笑)。今です。でも、当時は楽譜を見ないでも弾いていた、とは言われます。聴いたら覚えてしまうというか。
――やっと天才っぽい話が出てきました(笑)
【清水】僕もピアノをやっていたけど、教会の聖歌隊が歌う賛美歌をよく「耳コピ」していましたね。
――お、ここにも天才が。
【丸野】私も美術とか体育が大好きで、絵画教室に通っていたこともあって、よく版画や水彩画がコンクールに出品されて賞をいただいたし、運動会でリレーの選手になったりもしてましたよ。
――本格的に勉強に目覚めたのはいつ頃ですか?
【清水】僕は中学に入ってから変わったと思う。中学受験をしたんですが、レベルの高いところで劣等感を持つより、少しレベルを下げたところに入ってトップになった方がいいと考えて早稲田中学に進学したんです。で、中学・高校を通してほぼ1番か2番でした。
――レベルの低い早稲田で、1番を取ろうと?
【清水】いやいや(笑)。
――で、大学はアホな早稲田ではなく東大に行こうと(笑)。
【清水】それもありますが(笑)、いえいえ、早稲田には医学部がなかったんで……。医学部があったら、もちろん早稲田に行ってました、と思います(笑)
――ちなみに私、早大出身ね(笑)
【丸野】私は桜蔭中学に進学したんだけど、公立小学校から桜蔭へ進学すると環境変化が大きいんです。女子校の場合、文系志望が多いと思いますが、桜蔭は理系も多いし医学部を目指している人も多い。もちろん東大医学部を目指している人もいて、みんなで一緒に頑張っていこうという雰囲気がとても強かったですね。
――桜蔭といえば女子校の頂点ですね。そこで1番?
【丸野】桜蔭は成績の順位は発表されないんです。でも、ともかく勉強に真しん摯しな人が多かったので周囲に引っ張ってもらったという感じかな。たぶん、桜蔭に進学しなかったら、理三に合格することなんてできなかったと思います。