夫婦のルールは朝晩一緒にお風呂に入ること。「目は口ほどにものを言わない」というのが夫の口癖で、お風呂で会話をたくさんするようにしている。

「すごく忙しいので、朝お風呂に一緒に入りながらさり気なく嫌なことなどを聞いたり、他愛ない話をするだけなんですが、彼はスッキリするみたい」

トップでオーナーの彼が、誰にも言えなかったことを言える存在がミハルさんだ。

「私の存在は奥さんであり、彼女であり、家族なんですけれど、『親友のような存在でいてくれるのがすごく嬉しい』って言ってくれました」

夜遅い夫のために食事はもちろん、アロマを炊いてリラックスできるようにしたり、立ち仕事の夫の体をいたわるマッサージもする。

「でも彼は束縛するタイプじゃないんです。年上ですが、今まで知っている人の中で一番発想も新しい。仕事でも家庭でも、『~しちゃ駄目』と言われることはひとつもなく、『全部やってみたらいいじゃん。駄目だったらまた考えたらいいよ』という発想なんです」

家計は通帳ごと渡されているが、「ちょっとでも高い買い物は絶対に彼に相談します。洋服は『若い子の感覚が知りたい』って必ず一緒に買い物に行きます。私はブランド物には興味がないけれど、彼が買ってくれたものは大切にしています」。

今はスタッフの子たちの相談役でもある。深刻そうなら、こっそりと彼に伝え、対処できるようにしている。

「もう何をおいても、やはり優先順位は彼が一番なんです」

(澁谷高晴=撮影)
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