正直、楽しければ何でもいい
ベンチャー企業にいると、毎日のように新しい課題やトラブルが降ってきます。それをこなしていくうちに、だんだんと事業が雪だるまみたいに大きくなっていくのが面白いんです。
あと、ベンチャーのスタートアップでは、第三者の視点がとても大切であることもテラモーターズで学びました。ベンチャーの経営者や社員は思い込みも強いし、自分たちが常に正解だと信じてしまいがちなので暴走しやすい。なのでベンチャーキャピタルでも経営者の顧問でもいいので、苦言を呈してくれる人がきちんと周囲にいることが重要だと思いました。
とにかく最初はえいやっと気合いと思い込みから始めて、やってみると大変なことがわかってくる。それでも前に進もうともがいているうち、そんなふうに「会社」ができあがっていく――。それまでの間に何が起きるかを僕はある程度体験しているので、これから同じように事業を立ち上げ、会社を大きくしていこうとしているFiNCに来れば、自分の経験を活かせるだろうと思ったんですね。
いまはこの会社に来て以前よりも事業に対する責任が増したので、サッカーを楽しんでいるように仕事をしています。まだ人数も少ないので、それぞれが一つの目標を持ちながら、それぞれの得意分野を活かす働き方をしているからです。自分が何かに貢献できたりパフォーマンスを出せたりできる環境にいると、とても充実感があって働きがいを感じます。
正直に言うと僕は自分の中に、楽しければ何でもいい、というような価値観があるんです。人生にとっての大きな課題は、どこに到達するかではなく、毎日をどう過ごすかにあるんじゃないか、って。
だからこそ、良くも悪くも変化のある人生を送りたい。変化があれば人生に飽きないし、アップダウンが大きい方が刺激的ですから。そんな価値観を持っている自分にとって、こうしたベンチャー企業で働くことには大きな醍醐味があります。その醍醐味を一言で表すとすれば、「毎日が文化祭」って言えば伝わりやすいかもしれませんね。