ひとことで言うと「毎日が文化祭」

僕が社長の溝口（勇児）さんと出会ったのは、前職のテラモーターズにいた昨年のことでした。知り合いのベンチャー企業同士で集まってフットサルをしたとき、その後の飲み会で出会ったんです。最初は若くてイケイケな奴がいるなあ、という感じだったんですが、ヘルスケアやバイオの領域で事業を起こそうとしている、ということに興味を持ちました。

それでしばらくしてテラモーターズを辞めたとき、僕はもともと自分で起業をしようと思っていたので、いくつか考えたビジネスモデルについて意見を貰おうと相談がてらに連絡してみたんですよ。そうしたら、溝口さんというのは人を引き込む力を持っているんですね。あのときも僕が喋り出そうとするのを遮って「岡野さん、そんなことより私がやろうとしているビジネスの話を聞いてくださいよ」と、ぶわあっと自分の事業の話をし始めるんですから。

彼がヘルスケアの領域でやろうとしているのは――いまは「REPUL」としてサービスが立ち上がっていますが――管理栄養士の助言を活用したダイエットプログラムを提供することでした。以前にスポーツジムでかなり大きな成果を出してきた人ですから、メソッドも科学的でとても説得力がある。何よりその熱心さとサービスへの自信には胸打たれるものがあって、僕のほうでも話を聞き終わる頃には「それ、やばいっすね」と一緒にやる気になっていました。本人も自分で言っていますが、人をそうやって巻き込んでいこうとするときは詐欺師みたいになる人なんですよね（笑）。