カフェインの効果
東邦大学名誉教授で循環器専門の東丸貴信医師も、カフェインの効果を認めつつこう説明する。
「カフェイン入りのコーヒーや緑茶は、ポリフェノールなど健康に良い成分も多く含まれ、脳卒中、心臓血管病、糖尿病などの予防に有用です。今年米国心臓協会は『適量のコーヒーなら心血管疾患のリスク低下と関連』との見解も発表しました。ですが多すぎる摂取は動悸や血圧上昇、睡眠障害につながりますし、不整脈がある人はコーヒーが疾患の引き金になる可能性があります。また、カフェインの感受性には個人差があり、少量でも動悸や不眠が出る人もいます。症状がある人は減量するか、カフェインを除去した飲みものを選んだほうがいいでしょう」
また一口にカフェインを含む飲みものといっても、その含有量は大きく異なる。
農林水産省によれば
100ミリリットルあたりのカフェイン濃度は、
・コーヒー(浸出液)60mg
(インスタントコーヒーの場合、粉末2グラムを使う1杯で約80mg)
・玉露 160mg
・せん茶 20mg
・ほうじ茶 20mg
・玄米茶 10mg
・ウーロン茶 20mg
・紅茶 30mg
・エナジードリンク 28~300mg
である。
「ゆるいカフェイン断ち」
これをみると、一般的なコーヒーと比べて、せん茶、ほうじ茶、玄米茶のカフェイン量はぐっと少ない。
それではカフェインレスコーヒーはどうか? というと、「『カフェインを90%以上除去』と定義されているため、商品により90%除去、99%除去など差が生じます」と、望月氏。例えば90%除去のコーヒーの場合、カフェイン含有量はおよそ6mgとなり、玄米茶の10mgより少なくなる。
東丸医師は上記飲みものの中で「エナジードリンク」にも注意を促す。
「とりわけ寝不足の時や、運動や飲酒の前後に摂ると、循環器への負担になるので避けましょう。また甘い缶コーヒーや加糖飲料は糖分によって血管に悪影響があるので、無糖のコーヒーを選ぶことも大切です」
冒頭の齊藤氏はカフェインゼロを意識するというより、「積極的にカフェインを取らない」のだそうだ。
そこで筆者もコーヒーをやめ、午前中は濃い緑茶、午後は麦茶や玄米茶に切り替えて「ゆるいカフェイン断ち」をやってみた。それから一週間ほど経ったところだが、確かにすっと眠れることが多くなった気がする。また夜も目が覚めづらい。ゆるいカフェイン断ち――ぜひ一度、お試しを。
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