中途覚醒の回数が少なくなり、眠りが深くなった
摂取時間帯は1杯目が「起床~9時頃まで」、2杯目が「10時~正午頃まで」、3杯目が「13~15時頃まで」、4杯目が「16時~18時頃まで」。
4杯ともレギュラーコーヒーだった1週目に対し、2週目は1杯目がレギュラーコーヒー、2杯目がハーフ、3杯目と4杯目がデカフェであった。つまり2週目にカフェインを適度に減らす、カフェインコントロールを行って変化をみているのだ。
すると、1週目と比較して2週目では平均睡眠時間が6時間31分→6時間43分と長くなり、「睡眠の質が向上している実感」が15%から32%に増加した。入眠までの時間は、「15分以上かかっていた割合」が10%減少している。
また研究参加者から、次のような声が寄せられたことが紹介されている。
〈1週目と比較して寝つきが早くなり、起床後の感覚がすっきりした〉
〈2週目の寝つきが良くなった。夜中に目を覚ましたが、その後眠れなくなることはなかった。また苛立ちや起床後のだるさも感じることがなくなった〉
〈中途覚醒の回数が少なくなり、眠りが深くなった〉
一方で、全体的には仕事の生産性や体調に大きな変化は見られなかったという。
カフェインを分解する酵素の働きが衰える
まとめると、カフェインを減らす最大のメリットは、「睡眠の質が高まる」ことだ。
「カフェインの半減期(摂取してから、血中の量が半分になるまでの時間)は4~5時間、個人差はあるものの、カフェインが体外から排出されるまでには12~14時間かかるといわれます。ですのでカフェインの影響を受けやすい人は、就寝時間から逆算して夕方頃からカフェインレス中心の飲みものに代えてみるのも一案です」(望月氏)
また若い頃は大丈夫でも、加齢とともにカフェインを分解する酵素の働きが衰えてくるという。
「私もコーヒーの味や香りはすごく好きなのですが、年のせいなのか(笑)、最近はレギュラーコーヒーを多く飲むと、体調に悪影響があると感じています」(同)
悪もののように書いてきたが、カフェインにはメリットもある。脳をシャキッと覚醒させ、脂肪を燃焼する働きがあり、抗炎症作用もある。同じく抗炎症作用のある「はちみつ」入りの「コーヒー」であれば、去痰薬より効くという論文もあるほどだ。

