取引先から「LINE教えて」と言われたら
ビジネスの場において、円滑に進んでいた関係の方から、「今度飲みに行きましょう、LINE教えてくれます?」と言われたら――。
プライベートな領域まで開放したくない相手の場合、波風を立てずにどう断ればよいか?
これは、意外とたくさんの方が抱えるお悩みのひとつです。
関係を壊したくない。断れば仕事を失うかもしれない。そんな思いから、仕方なく教えてしまった――そんな経験をお持ちの方は、思いのほか多いのです。これは私のもとにも頻繁に寄せられる相談ごとです。
こうした場面で大切なのは、「個人の意思」ではなく「ルール」を示すことです。
たとえば、「ご連絡はメールで統一しておりますので」「社内で連絡手段を一本化しておりまして」「皆さまにそのようにお願いしているんです」「弊社のコンプライアンスの観点から、連絡はすべて会社指定のツールで管理する決まりがありまして」。
この“ルール準拠の型”を使えば、相手個人を否定することなく、丁寧に一線を引くことができます。
仕事のできる人ほど境界線を引いている
「あなたには教えません」ではなく、「そういうルールなのです」と伝えることで、品のある断り方になります。
「皆さまにそのようにお伝えしています」というひと言が、あなただけを拒んでいるわけではないと自然に伝わり、相手のプライドを傷つけることもありません。境界線を守りながら、関係もそのまま続けられる――これが、この型の最大の利点です。
仕事のできる人ほど、『育ちがいい人』ほど、公私の境界を明確に使い分けます。
「それはちょっと……」と曖昧に濁すよりも、毅然と伝えるほうが意外にもスムーズにいくものです。曖昧な返答は相手に期待を持たせたりと、かえって関係をぎこちなくさせてしまうでしょう。
明確に伝えることは、誠実さの表れでもあるのです。
「私」ではなく「会社」のルールです

