ポジティブ・イリュージョンが裏目に
また、別の調査データを見ても、管理職の90%が自分の能力はほかの管理職より優れているとみなしていたり、大学教授の94%が自分は平均より優れた業績をあげているとみなしていたりと、驚くべき自己認知の歪みが示されている。
こうしてみると、いかに多くの人が自分を過大評価しているかがわかると同時に、このポジティブ・イリュージョンが欲求不満の背景にあることがわかる。たとえ正当な評価が行われたとしても、多くの人がポジティブ・イリュージョンにより、「自分は正当に評価されていない」と感じてしまう。人事評価のシステムを整えれば不満がなくなるというわけではないのである。
そうなると、「自分は正当に評価されていない」「自分は不遇な目に遭っている」「こんなはずじゃなかった」といった思いは、多くの人が心の内に抱えているものと言える。だからこそ、的外れな被害者意識がそこらじゅうにうごめいていたりするわけである。
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