人の能力は無限である
だれもが与えられた使命を持って生まれてきたと固く信じた千代。才能の花は手当て次第でどこまでも伸びるのだと説きました。
日の当たるところへ出してときどき水をやり、栄養分を与えることで、どこまでも無限に人の能力は伸びていく。勝負はここで決まるのだ、と。
〈宇野千代の言葉〉
私には能力があるのだ、力があるのだ、とそう信じて、ひたすらに努力する、精進する。そういう人にこそ、才能の花は開くのですね
〈宇野千代の言葉〉
人の中には、ダメな人は一人もいないものである。人と人との相違は、その人が自分のよい芽をひらかせるような気でいるか、あるいは摘み取ってしまうような気でいるか、その違いである
「親しき仲こそ、礼儀あるべき」が信条
宇野千代は、コミュニケーションの達人でもありました。だれと接するときも、相手を決して否定せずフラットに応じ、やさしくやわらかい言葉をかけるのが常でした。
「親しき仲こそ、礼儀があるべき」を信条とし、家族や親友、恋人、夫、周囲の人に対しても「お互いに相手の傷にさわらない」配慮の人。「何もかもあけすけに見せたり、ありのままの気持ちを隠さぬのが親しき仲とされていますが、これは、まったく別のことであるべき二つのことを一緒にしている」とバッサリ。
「自分と相手は別の人間である」という確固たる自他境界の線引きを忘れませんでした。「男女の仲のことは五分五分である」とし、男女間においては未練や恨みつらみ、執着を捨て、冷静さが肝要だと説きました。
また、人間関係ははかなく壊れやすいことを知っていた千代。人づきあいにプライドは不要、どんなに悔しいことを言われても、その場では感情をおさえるよう戒めています。
「人間関係というものは一度、こわれてしまえば、修復するエネルギーは、いっとき我慢するエネルギーの何十倍も必要」と信じ、よい人間関係を続けることに心を砕いた人生でした。


