多くの企業で社員、とりわけ若手社員の間にうつ病が広がり、社会問題化していることをご存じの人も多いだろう。しかも、今のうつ病のほとんどは、これまでのうつ病とは異なる新しいタイプなのだ。

従来、うつ病の主流だったのは「メランコリー親和型うつ病」と呼ばれるタイプ。まじめで几帳面、まわりに気を使う人が、自分を追いつめてしまうパターンで、50代ではいまだにこのタイプが多い。

それに対して1990年代から増えてきたのが、「非中核群」と呼ばれているタイプである。いわゆる「現代型うつ病」(新型うつ)などと、総称されるようになったのがそれだ。30代が中心で、20代でも発症する。私は約25年間、うつ病を診察してきたが、最近の割合では従来型うつが1とすると、新型うつは10にもなる。