ムセや咳は、肺を守るための防御反応
対して、喉頭蓋がしっかり閉まらず、喉頭から気管に食べ物や唾液等が入ってしまうのが誤嚥です。ムセたり咳が出たりしますが、これは、食べ物を肺まで到達させないように気管から排出する防御反応です。
食べ物が気管をふさいで窒息してしまう可能性もあるため、気管に入った食べ物は出し切ることが重要です。
いつまでも健康でいたいと、体力アップの運動や記憶力維持の脳トレなどに励んでも、それだけでは長生きがかなわないこともあります。大切なのは食べ物や飲み物を飲み込む嚥下機能の強化。飲み込む力を鍛えれば、いつの間にか忍び寄る誤嚥性肺炎を防ぐことができるのです。
ノド仏(喉頭)は、食道と気管の分岐点(仕分けする部分)であり、食べ物は食道を通り、酸素は喉頭から気管を通り肺にいきます。喉頭の入口にある「喉頭蓋」という防波堤を通って、食べ物が通ります。
しかし、年齢を重ねてノドの知覚や筋肉や反射神経が衰えると喉頭蓋がきちんと閉じなくなり、食べ物が誤って喉頭から気管に流れてしまうことがあるのです。これが誤嚥を招く仕組み。ムセたり咳が出たりして食べ物を気管から出すことができれば良いのですが、出し切ることができず肺に到達してしまうと肺炎の原因となります。
誤嚥の3つのパターン
誤嚥には主に3つのパターンがあります。
1つ目は、ここまでお伝えしてきた飲食物が喉頭から気管に入る食物誤嚥。2つめは、唾液が喉頭から気管に入ってしまう唾液誤嚥。就寝中など気づかないうちに起こることがあります。3つ目は胃食道逆流性誤嚥。胃に入った食べ物が逆流して喉頭から気管に流れてしまう誤嚥です。
こうした誤嚥性肺炎での日本人の死亡者数は年間およそ6万人で、死因の第6位。だれにでも起こりうる病なのです。
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