「思い出のモノ」をうまく手放す方法

思い出が大事だから、モノが手放せない……。

これは、とても自然なことです。

前述のように、僕自身、旅先で買ってきたものを前にして、何度も手が止まりました。

「これは捨てられないなあ」
「これは、さすがに無理だなあ」

そう言いながら、結局また元の棚に戻す。

身辺整理は、なかなか進みません。

でも、あるとき、ふと思いました。

思い出は、モノの中にあるのではない。

思い出は、頭の中と、心の中にある。

モノは、思い出の「きっかけ」にすぎません。

そう考えると、少しだけ、手放す勇気が湧いてきました。

旅の思い出の品
写真=iStock.com/Free art director
※写真はイメージです

全部は無理でもいい。

旅の思い出の「代表選手」だけ残せばいい。

モロッコの思い出は、このひとつ。

アイスランドは、この焼きもの。

ガラパゴスは、この小さなお土産。

そうやって、思い出にも、「スタメン」と「控え」を決める。

控えは、心の中に置いておく。

写真を撮って処分する

僕の知り合いの50歳ぐらいの女性は、思い出のあるものを処分するときには、ケータイで写真を撮っておくことで、その思い出を残していると言いました。

なかなかいい方法だと思います。

彼女は子どもを育てていて、子どもが夏休みの工作などでつくったものは、まずは学校に提出。そのあとは、やがて子どもが学校から持たされて戻ってきます。

しばらくは置いておくのですが、時間が経つと山のようになってしまうので、やはり写真を撮って処分をする。とてもいい方法ですよね。

二軍は、次の身辺整理のときには、リサイクルショップに出すのもいいと思います。

再利用(リユース)というスタイルが定着しつつあります。

市場は右肩上がりで拡大しています。

リユースはゴミの発生を抑制するために考えられましたが、2017年に1兆9932億円だったリユースの市場規模は、2023年には3兆1227億円になりました。

鎌田實『身辺整理』(明日香出版社)
鎌田實『身辺整理』(明日香出版社)

メルカリなどのフリマサービスや、オークションサイトを利用するといいと思いますが、「なんでも買い取り」は少しだけ注意が必要。

飛び込みの営業は断ったほうがいい。

家の中を見られないようにしたほうがいいかもしれない。

事前に口コミや評判を調べる。

なんでも無料と言っている業者は、処分するためのお金などを請求してくることもある。