思い出は「3つ」だけ残せばいい
思い出そのものは、捨てることも整理することもできません。
でも、思い出に「一言のメッセージ」を添えることはできる。
「これは、ふたりで行ったモロッコの旅の思い出」
「これは、マドリードで買ったお面」
「これは、アイスランドで出会った焼きもの」
それだけで、モノは「ガラクタ」ではなく、物語を持った存在になります。
これによって、由来のわからない困ったものは、少し寿命が延びます。
しかし、思い出に関わるもう一方の人が亡くなったら、一度身辺整理をすることが大事。半分ぐらいにするといいと思います。
そして、どうしても大事な思い出は、徐々に身辺整理をしていって、3つほどにしたらいいでしょう。
3つぐらいなら、息子や娘も、なんのときの思い出なのかがわかり、バトンを受け取ってくれると思います。
息子や娘の邪魔にならない範囲で、バトンを渡せたら最高。
それでも、「邪魔になったらいつでも捨てていい」と言っておくことが大事です。
身辺整理とは、単にモノを減らすことではない。モノとともに、少しずつ上手に思い出を減らしていくことでもあります。それは、思い出を次の世代にどう手渡すかを考えることでもある――。
僕は、そう思っています。
身辺整理は「自己決定」を強化する
幸せに影響するものとして、「1位、健康。2位、人間関係。3位、自己決定。4位、所得。5位、学歴」という研究がありました。幸せに影響するものの3位は自己決定です。自分で決めたかどうか。
日本人が結構弱いところです。
身辺整理は、この自己決定を強化するのに役立ちます。
身辺整理をしているときに、20くらいのものを残すかどうか考える。そのうちの7つは決断ができなくて残しても、また3年後に身辺整理をしたとき、7つのうちの4つは廃棄しようと決めることで、自己決定のウォーミングアップにつながります。
1回で決められなくても、また3年後に判断をすると思うと、処分するか残すかを決められます。このくり返しが自己決定を強化し、幸せにつながっていくのです。

