好決算なのに売られる銘柄がある
リバウンド投資法は、反転の兆しを見せたところで参入することで比較的安全に利益を狙えるが、もう一つ「実行のしやすさ」という重要な要素がある。
誰でも投資判断を下しやすい場面であることが望ましい。その意味で有力なのが、「決算発表プレイ」だ。
企業は年間に本決算1回、中間決算1回、そして四半期決算を2回発表する。合計すると年間4回も決算発表があることになる。株式市場はこの決算発表に非常に敏感であり、その内容次第で株価は大きく上下する。
一般的には、期待以上の好決算であれば株価は急騰すると思われているし、実際そのような動きになることも多い。
しかし現実の市場では、必ずしもそうならない。
業績が好調であるにもかかわらず、株価が上昇するどころか、逆に急落してしまうケースが少なくない。例外的な出来事と思われがちだが、実際には驚くほど頻繁に見られる現象だ。
好決算なのに売られる理由
なぜ、決算数字が良いのに、予想に反して大幅下落が起きるのか。主な理由は3つある。
第一に、好業績がすでに予想されており、株価が事前に上昇していた場合である。いわゆる「織り込み済み」という状態だ。
第二に、好業績ではあったものの、市場の期待値には届かなかった場合である。
第三に、業績は悪化していないものの、伸びが鈍く横ばいに見えたり来期の業績に不安がある場合である。
株式市場が常に求めているのは「拡大」や「増加」である。市場は極めて貪欲で、「もっと成長を」「もっと儲けを」と企業に要求する。
そのため、成長の勢いにわずかでもブレーキがかかる兆しが感じられるだけで、買いは鈍り、売りが優勢になってしまうのだ。そしてこれらを決算発表前に正確に予想することはほとんど不可能である。
特に株価が順調に上昇している銘柄ほど警戒心は薄れ、投資家はそのまま保有を続けてしまう。その結果、決算発表をきっかけに思いがけない急落に直面することになる。

