元気なうちは動き続け、老いたら離脱

活動理論が盛んに言われた頃のアメリカは、退職後も元気な高齢者がたくさんいて、「ペンション(年金)ライフを送るのではなく、社会に貢献するべきだ」という機運が高まった時期でした。ペンションライフとは、年金をもらいながら、田舎に移り住んで家庭菜園でもやって静かに余生を送ることで、欧米ではこれが退職後のよくある姿だったのです。

さらに1974年には、高齢者を一括りにするのではなく、まだ元気な「老年前期」と、その後に続く「老年後期」「超高齢期」に分けて考えるべきだとする心理学の論文が出版され、翌年ニューヨークタイムズの1面に掲載されたことで、広く知られるようになりました。

これが現在の、74歳までは前期高齢者、75歳以降は後期高齢者という分け方につながっています。それはともかく、まだ元気な老年前期には、他者への貢献なども含めて、社会参加することが、良しとされるようになったのです。