「5分の貧乏ゆすり」で血流が改善
下半身の血流を良くするには、ふくらはぎの筋肉を鍛えることが大切だ。でも、筋トレをするのはつらい……などと思う人がいるかもしれない。そんな人は、日常生活のなかでも、ちょっと意識すれば、いいトレーニングになる動作があることを知っておこう。
ふくらはぎやすねの前面の筋肉を鍛えられるのが、靴下を履いたり脱いだりするとき。もちろん、床に座らないで、片足立ちになって行う。筋肉の強化、血流の改善に加えて、年を取ると失われがちなバランス感覚も養える。ただし、転倒には十分な注意を。
ちょっとでもフラフラするようなら、壁にもたれかかって、体をしっかり支えながら行おう。毎日続けているうちに、筋肉が強化され、バランス感覚も良くなって、片足立ちでできるようになるものだ。
周囲の人にイヤな印象を与えるクセのひとつに、ひざを小刻みに動かす「貧乏ゆすり」がある。しかし、まわりに誰もいないのなら、あえて積極的にやってみることをおすすめする。じつは血管にとって、貧乏ゆすりはとてもいい運動。
国立長寿医療研究センターの研究では、椅子に座って貧乏ゆすりを5分間してもらったところ、ふくらはぎの皮膚の温度が平均で約2℃も上がった。素晴らしい血流改善効果を持っているのだ。貧乏ゆすりを3分行うと、ウォーキングを20分続けるのと同じ程度の健康効果を得られるという説もある。
また、座る時間が長い人は重大な病気になりやすいが、英国の研究によると、貧乏ゆすりをよくしていると死亡リスクが下がった。血管の健康を保つため、周囲に気をつかいつつ、貧乏ゆすりをしてみよう。
「ずっと座っている人」も筋トレできる
体を適度に動かさないと、年齢を重ねるうちに筋肉は次第に減っていく。とくに足腰の筋肉が衰えると、血流が悪くなって、血管にも支障が出かねない。運動があまり好きではない人は、暮らしのいろいろなシーンのなかで、何かをしながら筋肉に刺激を与えてはどうだろう。
職場や自宅で椅子に座って過ごすことが多いのなら、立ったり座ったりするときにひと頑張りしてみよう。立ち上がるとき、あるいは座ろうとする際に、中腰になって数秒静止。いわば「空気椅子」の姿勢を取ると、太ももの前面やお尻、おなかの筋肉がギュッと収縮し、意外にいいトレーニングになる。
ほかに、椅子からゆっくり立ち上がり、ゆっくり座る。片足を浮かせて、もう片足だけに力を入れて立ち上がる。こういった「ながら筋トレ」もけっこう効くものだ。



