運動のしすぎでインフルエンザにかかる
すでに、8000歩/中強度活動20分がもっとも適切な歩き方であると、中之条研究で実証されていましたが、筆者はそれ以上歩いていました。歩数は1万5000歩以上、そのほとんどの時間を速歩きしていたので、中強度活動時間も1時間以上あったと思います。歩き始めて1週間くらいたったとき、インフルエンザにかかって寝込んでしまいました。
原因は明らかに運動のやりすぎです。運動のやりすぎは免疫力を低下させて、感染症にかかりやすくなることが知られています。アスリートは風邪をひきやすいといわれますが、これは日々のハードなトレーニングにより、免疫力が低下していることが原因だと考えられています。
筆者はそれもわかっていたので、それからは長生き歩き(8000歩/中強度活動20分)を目安に歩くようにしました。3カ月後の定期健診では、前回高かった数値がすべて正常になっていました。担当医から「何かされましたか?」と聞かれたので、「歩きました」と答えました。わずか3カ月で数値が改善されたので、担当医も驚いたのでしょう。
長生き歩きを3カ月続けただけで、筆者の危険な数値はすべて改善されました。それ以来、長生き歩きはほとんど毎日続けていますが、再び数値が悪化することはありません。あくまで筆者の個人的な体験にすぎませんが、長生き歩きで多くの病気が予防できることは、中之条研究で証明されています。
ジムにお金を払うより安くて効果的
自分の健康に不安を感じている人は、ぜひ今日から長生き歩きを始めてほしいと願っています。高齢者は運動しないと、体力も筋力も低下し、いろんな病気にかかったり、寝たきりになったりして、寿命を縮めてしまいます。60歳代以降の人であれば、自身の体力の低下を自覚している人も多いのではないでしょうか。
健康のために何か運動をしなければ、と思って、ジムに通いたいという人がいるかもしれません。でも、ジムで週1~2回、1回につき30分~1時間くらい運動しただけでは、必ずしも健康長寿にはなれません。それにジムに通うとお金もかかります。それよりは、毎日歩いたほうが効果的です。道具もせいぜいウォーキングシューズ(スニーカーでよい)ぐらいなので、ほとんどお金もかかりません。
病気予防や健康維持のための運動は、歩くだけで十分です。ただし歩き方は長生き歩きでなければなりません。1日8000歩で、そのうち20分は速歩きします。これだけで、健康長寿のための運動になるのです。歩数も大事ですが、それ以上に重要なのは速歩き(中強度活動)です。8000歩の中に、20分の中強度活動を含めることによって、健康長寿が約束されるのです。




