海の近くでは高潮や高波に要注意
一方、発達した台風や低気圧の接近時は海面の水位(潮位)が高まる高潮や、海の波が高まる高波が起こります。そのしくみに迫ります。
高潮は、台風の接近などで気圧が低下して海面が上昇する「吸い上げ効果」と、強い風で海水が吹き寄せられて海岸の海面が上昇する「吹き寄せ効果」によって生まれます。台風の中心の進路右側では両方の効果があるため、危険な高潮が起こりやすいです。
一方、波にはその場で吹く風でできる風浪と、離れた場所でできた風浪が伝わってきたうねりがあり、まとめて波浪といいます。台風のように風が強く規模の大きい現象では、うねりを伴う高波が起こります。
ということは、台風の中心の進路右側では、高潮も高波もより高まりやすく、これらが重なって深刻な浸水害が起こることがあるのです。とくに太平洋側など南側に開いている海の湾やその沿岸地域のすぐ西側を台風が北上する場合は、極めて危険。最新の台風情報で台風の進路を確認し、沿岸地域では早めに避難するのがベストです。
台風の前に確認したい自宅の備え
台風による風水害はこれまでも多く発生していますが、地球温暖化の影響で日本にやってくる猛烈な台風の割合が今後増えるといわれています。台風接近が予想されるときの自宅の備えを考えてみます。
まず風が強まる前の備えです。マンション住まいの人は、ベランダの物干し竿を降ろし、窓にひび割れやがたつきがないか確認を。窓に飛散防止フィルムを貼るとガラスが割れたときに飛散を防げます。一軒家ではテレビアンテナ、屋根瓦、雨どいなどを点検して、庭木は固定し、植木鉢などは家のなかにしまいましょう。
雨が強まる前には、水があふれないよう事前に側溝や排水溝を掃除しましょう。また、住まいの入口などへの浸水防止に、土のうを積むのが有効です。家のなかではトイレや排水溝からの下水の逆流防止に、ビニール袋に水を入れた水のうの設置を。
自宅のものが飛ばされると、ほかの人や家を傷つけてしまうこともあります。自宅でどんな備えが必要か、要チェック!
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