脳に負荷をかける「難しい道」を選択する

では、脳の老化をストップさせ、逆に活性化させていくためにはどのような脳の使い方をすればいいのか。

私はそんなとき、私が敬愛してやまないアインシュタインの言葉を使って表現します。

「難しい道と簡単な道があった場合、難しい道を選びなさい」

この言葉は、アインシュタイン自身が若いときから大事にしていた生活習慣の基本だったようです。だからこそ、アインシュタインは相対性理論を生み出した世紀の科学者としてこの世に名を馳せることができたのだと私は思うのです。

もちろん、この言葉はアインシュタインだけにあてはまることでも、アインシュタインだからできたことでもありません。

これは50代の皆さんにも、ぜひともやっていただきたいことなのです。

脳のメカニズムからいっても、大半の人間の脳はやはり簡単な道を選びたいと思いがちになります。

なぜなら、脳は難しい道を選ぶことにどうしても不安を感じて、行動にブレーキをかけてしまう性質があるからです。

私自身も、難しい道と簡単な道の選択を迫られることはよくあります。

ですがそんなときは、「あえて脳に負荷をかけてみよう」と難しい道を選択するようにしています。

社会人になりたての頃の「快感」を思い出す

たしかに、簡単な道を選ぶほうが物事をうまく進めることができたり、失敗することも少なかったりするかもしれませんが、あえて難しい道を選び、自分にプレッシャーがかかるような経験をすることのほうが脳の活性化に繋がっていきます。

今一度、50代の皆さんがまだ社会人になりたての頃を思い出してみてください。

知識もなく、いろいろなことが初めての体験で、うまくいかないことが多かったはずです。

先輩が若い男を叱る
写真=iStock.com/PonyWang
※写真はイメージです

それでも、試行錯誤を重ねることでこれまでできなかったことができるようになったり、ちょっとした成功体験に喜びでいっぱいになったりしたことがあるのではないでしょうか。

脳はこのときの快感が大好物で、ことあるごとにその快感を生み出す行動がクセになる。

これが新しいことに挑戦しようとするパッションに繋がっていき、脳の老化を防ぎ、いつまでも若々しい脳を保つことができるのです。