ちなみに、この手法は、さらに上級の使い方ができます。わざと「おめでたいヤツ」になりきって、愉快でない場を「鈍感に」乗り切ってしまうのです。たとえば、あなたの周囲に皮肉が大好きな人がいたとしましょう。

「あら、少しスマートになったんじゃない?」

こちらが少し太ったことを気にしているというのに、わざと見え透いたお世辞を言って面白がるような人が。そういう人に対しては、「自信ヘルメット」をかぶって対処。

「ありがとうございます! そうなんです。わかりますか?」

ニコニコ笑って流してしまうくらいがいいんです。こちらが困ったリアクションをするのを楽しみにしていた相手はきっと、「けっ、面白くねえ」と思って、もう何も言えませんでしょうから。

一つに執着すると道を失う

高校野球で将来を期待される選手は、毎年何人か出てきます。しかし、プロで実際に通用するのは、そのうちのほんの一握り。ほかの人たちは、残念ながらいつの間にか消えていきますよね。

スポーツ界だけでなく、芸術界も、一般のビジネス界でも同じでしょう。最後に残るのは、本当にその仕事が適していた人であり、必要とされる能力に欠けていれば去るしかない……。そんな過酷な面もあります。

ここで重要なのは、必要とされる能力は仕事によって違うということ。プロ野球選手として通用する能力がない人でも、何かほかの能力に長たけているはずです。それなのにプロ野球に執着していれば、花開かないばかりか、本当に自分に向いている世界をいつまでも見つけることができなくなります。

恋愛だって同様でしょう。どんなにこちらが好意を寄せても、相手が自分に興味がなければ振り向いてくれません。それを何とかしようと執着しても、ストーカーになっておしまいでしょう。あきらめれば次の出会いにつながるけれど、一人の人に執着するとそれもなくなります。ドラえもんのエピソードを見てみましょう。

二股に分かれた矢印の前に立つビジネスマン
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