大切なのは我慢より知識

室外機と同じくらい重要なのが、フィルター掃除だ。「暑さが本格化する前に一度掃除すれば十分」と思っているなら、それは大きな誤解かもしれない。

「エアコンは大きな空気清浄機のようなもので、稼働中は常に大量の空気を吸い込んでいます。フィルターにホコリがたまると、空気を吸い込む際の抵抗になり、余計な電力がかかってしまいます。また、フィルターをすり抜けた微細なホコリは、内部の熱交換器にあるアルミフィンに付着します。これが詰まると、熱交換の効率が大幅に下がり、電気代が上がるだけでなく、カビの温床にもなってしまいます」

ホコリのたまったエアコンのフィルター
写真=iStock.com/kellymarken
※写真はイメージです

環境省のデータによれば、フィルターの掃除を怠った場合とそうでない場合とでは、冷房時で約4%、暖房時で約6%もの消費電力に差が出るという。中村さん自身は、さらにルーバーまで外して分解掃除をするというプロ仕様のメンテナンスを実践しているが、そこまでせずとも性能は維持できる。2週に一度、ホコリがたまっていたら掃除するだけでも効果は大きいという。

大切なのは、我慢より知識だ。設定温度や風量を抑えて我慢を続けるより、エアコンの仕組みを知り、正しい知識に基づいて賢く使えば、快適さも節約も両立できるのだ。

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