「風量最大」で電気代は跳ね上がらない

比較的高い設定温度でも快適に過ごすためには、風量調節も重要だ。なかには節電のためエアコンは常に弱風にしているという人もいるだろう。しかし、中村さんによると、つけ始めは風量を最大にして、室温を一気に下げてから風量を調節した方が電気代はかからないのだという。

「風量最大」というと、電気代を無駄遣いしているような罪悪感を覚えるが、実はこれもよくある“誤解”。風量を強くすること自体、あまり電気代はかからない。これには、エアコンの仕組みが関係している。

「エアコンは、ヒートポンプと呼ばれる技術で冷暖房を行っています。冷房時は、室内の熱を冷媒が吸収し、室外機を通して屋外へ放出する仕組みです。エアコンは、室温と設定温度の差が大きい運転開始直後に最も電力を消費します。一方、風量を強くしても、ファンを回すモーターの消費電力は比較的小さいため、電気代への影響はそれほど大きくありません」