開発に5年、富裕層を呼び込むはずが…

ロブ・リポートによると、シンダラ島は約3万人の作業員が5年をかけて開発を進めた。サウジアラビア国営のサウジ通信社によるとその面積は約84ヘクタールで、東京ドーム約18個分、あるいは明治神宮より一回り大きい程度の規模感である。

富豪のスーパーヨットを迎えられるマリーナを整備し、高級ホテルを複数備えた島で休暇を過ごしてもらう算段だった。スーパーヨットはいわば動く豪邸といった大型船であり、宿泊機能を備えるほか、常時専任のクルーたちが乗り込む。各界の成功者が所有するこうした船で、そのまま島に乗り付けてもらう構想だ。

全長170キロの超高層直線都市「ザ・ライン」や砂漠の山岳スキーリゾート「トロジェナ」といった構想を抱えるネオムにとって、最も易しい部類のプロジェクトとなるはずだった。ウォール・ストリート・ジャーナル紙もシンダラを「比較的シンプルな低層開発」と表現している。