今年に入ってから、東京都心の一等地での高級マンションの売れ行きが堅調だ。そのなかには“億ション”が多く含まれており、特に千代田区、港区、渋谷区に集中している。

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13年に入って上昇に転じたマンション価格

その好例が、三井不動産レジデンシャルがJR飯田橋駅近くの外堀沿いで手掛けている「パークコート千代田富士見ザ タワー」だ。昨年末に発表された分譲価格は8090万~1億1060万円だったが、地権者の等価交換分を除いた約420戸が4月までに完売し、業界内では驚きの声が上がった。そうした高額の新築マンションが牽引役となって、マンション価格の相場は昨年より1割ほど上昇している。

売れ行き好調の1番の要因は、消費増税と相続税の改正だ。一方、消費税率アップの負の側面を緩和するための住宅ローン減税の見直しもある。過去の例を示すまでもなく、税制改正は、不動産価格と市況変化に大きく影響する。