離婚原因はマイケルの薬物依存

しびれを切らしたマイケルは、「君が産まないなら、(マイケルの2人目の妻となる)デビー・ロウが子どもを産んでくれるそうだよ」と、リサ・マリーを脅すように。これにはリサ・マリーも「じゃあ、デビー・ロウとやればいいじゃない!」と強く反発した。ごもっともである。

もうひとつの離婚の原因は、マイケルの薬物依存。結婚当初はリサ・マリーが1日中一緒にいても、マイケルが薬物を投与している様子はなかったそうだが、しだいに彼は麻酔科医を常に手元に置き、ぼーっとした状態を見せるように。リサ・マリーは「薬物と取り巻きか、私か」という選択を迫ったが、マイケルは「あまりにも多くの質問をする」リサ・マリーを遠ざけるようになった。しかし、父エルヴィスを睡眠薬などの過剰摂取で失った彼女にとっても、そこは絶対に譲れないラインだった。

わずか1年半の結婚生活だった

別居は1995年12月、離婚申請は1996年1月、そして離婚成立は同年8月のことだった。わずか1年半の結婚生活。しかし、精神的に「深く響き合った」「お互いの存在がカチッとハマった」というマイケルとリサ・マリーの関係が終わったわけではなかった。2人はその後も連絡を取り合い、離婚翌年にはロサンゼルスのレストランで食事をし、手をつなぎキスをする姿が目撃されている。

結婚中に撮影されたマイケルのシングル「You Are Not Alone」のミュージックビデオには、マイケルとリサ・マリーがギリシャ神殿のようなところで上半身裸になり、寄り添う姿が映し出されている。2026年の今見ると、笑ってしまうようなシチュエーションだが、お互いを見つめる甘い表情が“100%演技”には見えない。離婚条件の一部として、リサ・マリーはこのアルバム『History』のロイヤリティの一部を受け取ることになった。

その後のリサ・マリーには、俳優ニコラス・ケイジとの再々婚と離婚、4度目の結婚、息子の自殺、そしてマイケルの死(薬物が原因とされる)など、波乱万丈すぎる出来事が起こるわけだが、回顧録を読むと、母親にも夫にも“誰にも支配されない人生”を求め、そのときどきで過去の失敗を繰り返さないよう誠実に生きようとした女性の姿が浮かび上がってくる。

【関連記事】
「性犯罪者は全員死刑でいい」そう言って母は息子の性器に手を伸ばした…表に出ない「息子を襲う母」のリアル
「子供を自分の作品」にしてはいけない…日本一の進学校教諭が見た「本当に頭のいい子の親」の意外な特徴
11体のラブドールと暮らし"正しい性行為"を楽しむ…「人より人形を愛する男たち」が奇妙な生活を始めたワケ
子供の命を奪った犯人とすぐに交尾する…ゴリラの母親が「死んだ子供」よりも「強いオス」を優先する残酷な理由
「Wi-Fi切ったら大暴れ」したけれど…無口だった「不登校の息子」の心を開いた"母親の神対応"