マイケルが初めて結婚した女性
50年の生涯で二度結婚したマイケルの最初の妻、その名をリサ・マリー・プレスリー(1968年2月1日~2023年1月12日)という。
映画『Michael/マイケル』は続編の制作が発表されているが、そこにリサ・マリーが登場する可能性は高いと筆者は考える。理由は2つある。
理由その1、リサ・マリーは既に映画の世界のキャラクターであるから。『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットから始まった音楽スターの伝記映画ブームの中に『エルヴィス』もあり、リサ・マリーの誕生も描かれた。彼女の母プリシラを主人公にした『プリシラ』にも当然、出てきた。元祖ロックスター、エルヴィス・プレスリーの一粒種であるリサ・マリーは、説明不要の“姫”ポジションなのだ。
理由その2、マイケルとリサ・マリーの結婚は“純愛ストーリー”として描けるから。2023年に54歳で死去したリサ・マリーは回顧録を残していた。その本『From Here to the Great Unknown(原題)』を読むと、彼女とマイケルの結婚は当時、少年への虐待疑惑から目を逸らすための偽装だとも報じられたが、少年少女だった時代の出会いから、大人になってからの電撃的な結婚まで、それだけで1本の映画にできるほどの大恋愛だったことがわかる。
出会いはマイケルが17歳のとき
リサ・マリーとマイケル・ジャクソンとの出会いは、彼女がまだ7歳だった1975年にさかのぼる。
ラスベガスで父エルヴィスのコンサートに同行した際、同時期にジャクソン5としてショーをしていたマイケルと初めて顔を合わせた。当時マイケルは17歳。リサ・マリーはそのことを憶えていなかったが、マイケルははっきり記憶していて、彼女が白いドレスを着ていたことを、16年後に言い当てたほどだった。
つまりリサ・マリーは『Michael/マイケル』に出てきても、おかしくなかった。
その後もマイケルは彼女の母プリシラに電話をかけてきて、母娘と一緒に食事をしたいと誘ったり、リサ・マリーが20歳でミュージシャンのダニー・キーオと結婚したときはがっかりし、公開された夫婦の写真を観て「彼女の隣にいるべきなのは(ダニーではなく)僕なのに」と思ったりしたという。これが偽装結婚のための作り話とは思えない。
その後、年月を経て、2人が親しくなったのは1992年頃。リサ・マリーはまだダニーと結婚中で2人の幼い子がいたが、音楽活動を始めようとしていて、マイケルに相談をするように。マイケルは頻繁に電話をかけてくるようになった。名声の頂点にいたマイケルと、エルヴィスを父にもつリサ・マリー。2人にしか分からない、通じ合うものがあったのだという。リサ・マリーは後に「彼は孤独で、友達を必要としているのだと思っていた。でも彼は私を追いかけていたのだ」と振り返っている。

