SMAP出演回とその“続編”
レギュラーではなくスペシャルでの放送だが、SMAPがゲストの回「古畑任三郎 VS SMAP」も有名だ。ただしこちらも、基本的に再放送や配信はされていない。
1999年1月3日にスペシャルとして放送された。SMAPの人気もあり、視聴率は32.3%と30%を超えた。
この回はSMAPがSMAP役で登場。草彅剛が演じる草彅剛を恐喝していたスタッフの男をメンバー全員が協力して殺害するという話だった。そして5人は完全犯罪をもくろみ、古畑と対峙する。
折しも、SMAPのコンサート開演前の舞台裏。ここでも当然古畑とSMAPの駆け引きがあるのだが、犯人がグループ5人であるところを突いて、古畑はメンバーの内のあるひとりの性格を見抜き、罠を仕掛ける。
そして結局、5人は自白。マネージャーの前田(戸田恵子)が、SMAPが出られなくなったステージに説明に向かうラストシーンは何とも言えず切ないものとして記憶に残る。
実は、この回には“続編”がある。2013年9月30日放送の『SMAP GO!GO!』(フジテレビ系)。三谷幸喜が脚本を書き、演出も務めた生ドラマがそれだ。
獄中のSMAP5人はトンネルを掘り、脱獄を企てる。外ではマネージャーの前田も待ち構えている。だが結局、いろいろ話し合った末に5人は脱獄を中止する。
コント仕立てという面もあり、本編に直接連なるものではないが、前田が勝手に復活ライブを考えているというセリフもあって面白い。木村拓哉が「古畑拓三郎」というキャラクターで物まねをしていた縁(田村正和の目の前で披露したこともあった)もある。
異色中の異色回「古い友人に会う」
そしてもうひとつの未配信回、第3シーズン第5話「古い友人に会う」。初回放送は1999年5月11日で、視聴率は27.8%。配信されない理由は、劇中で使われた音楽の著作権上の問題ではないかとされる。
実はこの回は、最初に犯人がわかる「倒叙ミステリー」の形式をとっていない。しかも殺人事件も起こらない。だからこの回のゲストである津川雅彦は、犯人役ではない。異例中の異例と言っていい回だ。
津川が演じるのは、安斎亨という小説家。古畑とは旧知の間柄だ。招待状を受け取った古畑は、安斎の別荘を訪れる。旧交を温める2人だったが、安斎の妻は不倫をしていた。部下の西園寺(石井正則)は、安斎が妻を殺すつもりなのではないかと疑う。だが古畑は、安斎の真意は別にあると考える。
解決編の前のいつもの視聴者への呼びかけで、古畑はこう語る。「えー、刑事はいつも事件が起こってから現場に現れます。だからこそ、一度でいいから悲劇が起こる前に事件を解決したい。それが私たちの夢です」。

