私が目にする最悪の組み合わせは、毎日レモン水を飲み、その直後に歯を磨くことだ。酸は一時的にエナメル質を軟らかくするため、早すぎるブラッシングはエナメル質を削り落としてしまう。

対策としては、柑橘類は食事と一緒に摂るようにし、食べた後は普通の水を飲み、ブラッシングまでに少なくとも30分はあけること。レモン水が大好きなら、ストローを使うべきだ。

4. グラノーラバーとプロテインバー

これらの多くは、「スポーツウェアを着たお菓子」にすぎない。ハチミツやシロップといった粘り気のある結合剤や、添加された砂糖、そして歯の隙間に詰まりやすいオーツ麦が含まれていることが多い。

粘り気があって甘い食品は歯に付着しやすく、その場に長く留まるため、むし歯のリスクを高める。私は実際に、患者がグラノーラバーを食べてから数日後に、治療部位の周囲からその食べかすを除去したことがある。

素焼きのアーモンドやクルミをひとつまみ食べるか、全粒粉のクラッカーにチーズを添えるほうがよい。これらの食品は歯にくっつきにくく、口の中をより中性に保つのに役立つ。

5. 加糖・フレーバーヨーグルト

プレーンヨーグルトは、エナメル質の健康をサポートするカルシウムや善玉菌を含んでおり、歯に良い。

問題は、添加された砂糖だ。フルーツ風味などのヨーグルトの多くには砂糖が大量に含まれており、これが酸を作り出す細菌のエサとなり、エナメル質の破壊やむし歯を引き起こす。

また、これらは歯の表面をコーティングしやすいため、砂糖が口の中に残り続けることになる。

理想的な代替案は、プレーンのギリシャヨーグルトに新鮮なベリー類をトッピングしたものだ。もし甘みが欲しいなら、ハチミツを少し垂らすほうが、大半の加糖ヨーグルトよりも砂糖の量を抑えられる。

重要なのは「何を食べるか」よりも、「それがどれだけ長く歯の上に留まるか」だ。

さっと食べるダークチョコレート1枚の方が、1時間もかけてだらだらと食べる「健康的な」間食よりも、歯に与えるダメージはずっと少ない。頻度、粘り気、そして酸性度。これらが重要なのは、あなたのエナメル質が攻撃にさらされる時間を決定するからだ。

アンブリーン・ファティマ: 2つのフェローシップ(特別研究員)資格を持つ歯科医。ニューヨーク大学歯学部を卒業。マサチューセッツ州マールボロにあるファミリー&インプラント専門クリニック「インノヴァ・スマイルズ」を経営。
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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