ドライフルーツからスムージーまで、健康に良いとされる食品の中には、歯の健康という観点から見ると、むしろ害を及ぼしているものが少なくない。
私は何十年にもわたり同じ患者を診続けている。そのため、こうした「健康的な」選択が、歯のエナメル質へ実際にどのような影響を与えるかを、長期的な視点で見てきた。
私のクリニックでは、ある傾向が見えてきている。特に、食べ物が歯にくっつきやすかったり、酸性度が高かったり、本人が気づかないうちに歯の上に長く留まり続けたりする場合だ。
本質的に、歯に付着しやすい、時間をかけて少しずつ飲む、あるいは酸性度が強い食品は、パッケージがいかに「ヘルシー」に見えようと関係ない。あなたの歯は、マーケティングの宣伝文句など理解しないのだから。
1. ドライフルーツ
ラベルには食物繊維や抗酸化物質と書かれている。しかし、私が診察台で見るのは「フルーツ風味のキャラメル」だ。
レーズン、デーツ、ドライマンゴー、バナナチップスなどのドライフルーツは、乾燥させることで糖分が凝縮され、粘り気が出る。そのため、奥歯の溝にしっかりと張り付き、食べ終わった後もずっと細菌にエサを与え続けることになる。
私は患者に対し、むしろ少量のダークチョコレートを食べるよう勧めている。チョコレートは口の中からすぐに消え去るが、レーズンは午後ずっと奥歯に留まり続けるからだ。
より良い選択肢は、新鮮な生のフルーツ、特にリンゴや梨だ。噛むことで唾液の分泌が促され、食べかすを洗い流し、酸を中和するのに役立つ。
2. スムージー
フルーツそのものが問題なのではない。問題は、その飲み方にある。
スムージーを1時間もかけて少しずつ飲むのは、歯を砂糖と酸のプールに浸しているようなものだ。1回の摂取量よりも、頻繁に触れることのほうが問題なのだ。繰り返し接触することで、細菌が糖分を酸に変え、エナメル質を攻撃してしまう。
市販のスムージーの多くは、炭酸飲料と同等の砂糖を含んでいる。糖分の多い飲料はむし歯のリスクと強く結びついており、細菌はその砂糖をエサにして酸を作り出す。
若い患者の前歯に、不自然なパターンのむし歯が見られることがよくあるが、日常的にスムージーを飲む習慣が背景にあるケースが目立つ。
代わりに、フルーツを丸ごと食べることをお勧めする。どうしてもスムージーを飲みたい場合は、時間をかけずに一気に飲み干し(60分ではなく10分以内で)、ストローを使い、飲んだ後は水で口をゆすぐといい。
3. 柑橘類
レモンが悪者というわけではないが、習慣が問題となる。
柑橘類のフルーツは非常に酸度が高く、その酸は時間の経過とともにエナメル質を軟らかくし、摩耗させる。特に頻繁に摂取する場合は注意が必要だ。一度失われたエナメル質は、二度と戻らない。

