引き算の美学

McLaren Automotive Asiaのスタッフから、興味深い話を聞いた。

ブランドの圧倒的世界観、跳ね馬のエンブレムが持つ歴史、イタリアの情熱、美しいデザインを誇るフェラーリ。“感情の振幅”を求め、シザーズドアが開く瞬間の高揚、街で注目を集める快感に魅力を感じるランボルギーニ。どちらも素晴らしい価値観です。

では、マクラーレンのお客さまは何を求めるか。

ひと言で申し上げるなら“精度”です。自分の身体の延長として、マシンが反応すること。ステアリングの1ミリ、アクセルの1ミリに、車がどう応えるか。そこに快感を見出すお客さまが多いんです。

象徴的なのは全ての車に「カーボンモノコック」が採用されている点だ。F1のレーシングカーで使われる超軽量素材で、服に例えると軽いジャケット(シャツジャケット=シャケット)を纏ってるような感覚だという。これは、「ひらひら」と自由自在に操作できるような感覚で、「スーパーカー(速い車)=乗り心地悪い」というイメージを一気に覆す。

また、視界良好でドライビングの蓄積疲労も少なく快適だ。