写真や動画の「らしさ」の強度

さらに、「らしさ」の力である。ニュースサイト風のレイアウト、専門家を思わせる肩書、統計らしき数字やグラフ。こうした体裁が整っているだけで、人は内容の真偽を疑わなくなる。

特に写真や動画は強力で、過去の災害映像が「最新の被害」として拡散されたとき、多くの人が疑いなく受け入れてしまった。映像の持つ「証拠らしさ」は、論理よりも直感で信じ込ませる。

私たちは誰もが、社会的な支持の雰囲気や拡散のスピード、権威を装う表現といった要因によって、事実と虚偽を取り違えてしまう危険にさらされている。研究で明らかになった「15%しか見抜けなかった」という数字は、それを雄弁に物語っている。