医師が教える検診との賢い付き合い方
秋は多くの企業で定期検診が実施される季節です。数値の並んだ結果表を受け取り、「異常なし」の文字を確認したところで一息つく。年に一度のその手順を、何度も繰り返してきた方は多いはずです。ただ、あの一枚が保証してくれる範囲は、思っているより狭いのかもしれません。今回は、検診との向き合い方を問い直す3本をお届けします。
1本目は、AGE牧田クリニック院長の牧田善二さんによる、腎臓の検査項目をめぐる論考です。定期検診でも人間ドックでも腎臓は一応調べられますが、標準的な項目が基準内に収まっていても、機能の低下が静かに進んでいることは珍しくないといいます。透析を避けたいなら受けてほしい、2種類の検査を挙げています。
2本目は、産業医・精神科医の井上智介さんによる、健康診断の結果の読み方についての解説です。「オールAだったから病気はない」という思い込みが、かえって重い事態を招く。心臓や脳の疾患には、年に一度の検査ではとらえきれないものがあります。見逃してはいけない体のサインを具体的に示します。
3本目は、精神科医の和田秀樹さんによる、高齢期の検診全般のあり方をめぐる提言です。早期発見・早期治療は常識とされていますが、65歳を過ぎるとその常識は別の顔を見せます。寿命と健康寿命の、どちらを優先するのか。検査を受けるかを決める手前で持っておきたい視点です。
受けるべき検査、過信してはいけない結果、年齢で変わる検診の意味。3人の医師の言葉は、結果表に向き合う前に一度立ち止まらせてくれます。
健康診断も人間ドックも通過して静かに進む病…専門医が「透析になりたくなければ受けて」という検査2種
(2026年4月14日公開)
腎臓の機能低下を知るには、検査項目の何を見るといいか。医師の牧田善二さんは「健康診断や人間ドックで受けることが多い腎臓の検査項目として、尿タンパクや血清クレアチニンがあるが、この数値が正常の範囲内でも、腎臓がまずいことになっているケースは多々ある」という――。〈続きを読む〉
急に倒れて救急搬送→集中治療室へ…「健康診断オールA」の人を突然襲う重篤な病気
(2022年9月19日公開)
秋は健康診断の季節だ。産業医の井上智介さんは「“健診でオールA=全く病気がない状態”と思い込んでいる人は本当に多いが、これは大きな誤解。健診でひっかからなくても、心臓や脳の重篤な病気になる可能性はあり、場合によっては急に倒れて救急車で運ばれることもある」という――。〈続きを読む〉
「がんの早期発見」が望ましいとは限らない…老年専門医が「65歳を過ぎたらがん検診はするな」というワケ
(2023年8月8日公開)
健康長寿にはなにが重要なのか。医師の和田秀樹さんは「がんを怖がりすぎないほうがいい。がんは『早期発見・早期治療が重要」が世間の常識となっているが、65歳以上の高齢者は、がん治療によって健康寿命が短くなるおそれがある」という――。〈続きを読む〉
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