老後が崩壊した「おふくろのために」

家族やきょうだいの問題で、ときどき浮上するのが長男優先主義の母親である。ひとり暮らし、あるいは結婚していたが離婚してシングルになった息子が突然転がりこんできて、居ついてしまうケースもあるという。

「たいていこういう場合、『おふくろのために戻ってきた』みたいなことを言うんです。『老後の面倒は見るから』と。そのくせ、家事をしない。生活がどんどん浸食されていくものの、おふくろのためなんて言われると受け入れるしかない。それこそ自分の老後の計画をたてようとしても、子どもによって妨げられることがあります」

ケース2 毎日孫の世話で、老後の人生設計が狂い始めた

Fさん(60代)はシングルマザーで息子を育て、定年まで働き詰めの生活だった。これからは旅行にも行きたいし、今までできなかったことにも挑戦したい。貯蓄もそれなりにあって、第二の人生と思っていたら、息子が離婚。幼い孫を連れて家に戻ってきたという。