おすすめは「箸置きを使う」

早食いをやめられないのは、現代人はタイパ(タイムパフォーマンス)志向なので、食事に時間をかけるのはムダだと思っているのではないでしょうか。

それはファストフードという言葉に象徴されています。「ファスト」は「早い」という意味で、注文してから出てくるまでの時間や食べ終わるまでの時間が早くすむのがファストフードです。

いまや自宅での食事もファストフード化しています。この食べ方に慣れてしまった現代人が、早食いを改めるのは、確かに簡単ではありません。しかし、これだけは何としても実行してほしのです。

ゆっくり食べるポイントは、食べものを口に入れたら箸を置き、30~50回かむこと。

ぜひこれを習慣にしてください。箸を置くことを意識するため、箸置きを使うことをおすすめします。

朝食を抜いてはいけない

もう一つ、食べ方で重要なのは、3食をきちんととることです。とくに朝食は絶対に抜いていけません。

空腹感は低血糖のサインの一つです。朝食をとらないと空腹感が強くなりますが、そのタイミングで昼食をとると、食後の血糖値は急上昇します。

図表2のグラフのように、昼食まで抜いた場合、血糖値のピークはさらに上昇し、下がる幅もより大きくなります。

これを防ぐためにも、食事は3食きちんととり、よくかんで、ゆっくり食べることを心がけましょう。

食後の「2分運動」で防げる

食事をした後は、ゴロゴロせずに、少しだけ運動します。時間にして2分程度。これだけで血糖値スパイクが防げるのです。

食事でとった炭水化物(糖質)は、ブドウ糖となって血液に吸収されます。すると血糖値が上昇します。早食いすると食後血糖値が急激に上がることはすでに説明しました。

早食いを改めることも大事ですが、食事の後に運動をすると、血糖(ブドウ糖)が筋肉のエネルギーとして消費されるため、食後血糖値の上昇がよりゆるやかになるのです。

逆に食後体を動かさないと、血糖値が急上昇した後、大量に分泌されたインスリンの働きで急激に下がります。いわゆる低血糖に近い状態になるため、眠くなることがあるのです。食後眠くなる人は血糖値スパイクが起きています。このような人こそ、食後の運動を始めましょう。眠気を感じることがなくなり、働いている人は午後の仕事の能率も上がるでしょう。