年金で食べていけるのに、なぜ働くのか

このワークスタイルは、長年体に染み付いているものだ。それは今から17年前、65歳で年金を受け取れるようになっても変わらなかった。妻・潤子さんは81歳のため、二人は年金を受給している。それなのに、なぜ未だにハードワークを続けているのか。

「はっきり言って、年金だけでも十分やっていけるんです。だけど、やっぱり従業員やパートさんを抱えてるから、その人たちのお給料のために働いてるようなもので……。自分たちだけだったら、どうってことないです」(潤子さん)

馴染みのお客さんに対応する潤子さん
筆者撮影
馴染みのお客さんに対応する潤子さん

それでも、営業時間を短縮したり、従業員に仕事を任せたりと、自分たちの労働時間を減らす方法はいくらでもあったはずだ。けれど、そうした議論には一切ならなかったらしい。