心臓外科教授も美容参入、上皇陛下執刀医すら
▼心臓移植・再生医療の権威が美容クリニックに
名門の古巣を後にする日本を代表する医師の移籍もある。
「大阪大学の心臓外科」は、「1999年の心臓移植再開」「人工心臓開発」「iPS細胞による心筋再生」など日本でもトップクラスの業績を誇る名門医局である。2024年、その名誉教授である澤芳樹先生が東京都内にある会員制クリニックの最高技術顧問に就任した。
iPS再生医療を応用したアンチエイジング医療を提供するそうで、病院ホームページを確認すると数百万円の治療メニューが並んでいる。
このニュースは、多くの医師を震撼させた。ドラマ『白い巨塔』のようだった昭和時代の医師ヒエラルヒーが崩壊してゆくのを、まざまざと実感したからである。
なお、澤先生は2026年4月1日付で大阪けいさつ病院の総長にも就任した。
▼上皇陛下の執刀医も美容参入
2025年、順天堂大学心臓外科特任教授の天野篤先生の美容クリニック代表理事就任のニュースも医師たちに大きなインパクトを与えた。天野先生といえば、2012年には「天皇(上皇)陛下の心臓バイパス手術を執刀したゴッドハンド」と知られ、2016〜19年は同大学院長を務め、「心臓外科教授の中でもトップ」的な存在だったからである。
病院ホームページには天野先生の他にも順天堂大学教授の名前が並び、「再生医療×足病治療×美容医療」をコンセプトに、有料会員を対象にした特別サービスも提供されている。

