国立大の医師が続々と美容転職
▼玉木雄一郎氏をやり込めた東大医学部卒
2023年、国民民主党代表の玉木雄一郎氏が「東大医学部からも美容整形に人材が流れる現状には問題を持っています」とXで発言すると、これに対して「それは保険診療を行う医師の待遇が悪すぎるから(多数)」「国会議員が憲法の『職業選択の自由』を否定するのか」などの反論を集めて炎上した。
中でも話題になったのが、「東大医学部出身で美容外科医のゆき先生」による「何度も同じような言葉で自分の道を否定された」「現場の労働条件が過酷すぎて子育てとの両立は到底無理」という反論だった。
都市伝説のように思われていた「東大医学部卒の美容外科医」が可視化された瞬間でもあり、思わぬ反撃に玉木氏も一気にトーンダウンした。2024年、ゆき先生は渋谷区に美容クリニックを開業し、その後に出産を経験し、YouTube「ゆき先生ちゃんねる」などで積極的なSNS発信も続けている。
▼「心臓外科医になる」医学生→美容クリニック院長
2018年、「アメリカで心臓外科の研究をしたい」と称する女子医学生が留学資金を募るクラウドファウンディングが開催された。「岐阜大学医学部生という真面目そうな学歴」「愛らしい容姿」の効果なのか約58万円が集まり、一年間の留学が達成された。
2021年、医師国家試験に合格し2年間の初期研修を終了、2023年からは(外科ではなく)麻酔科で研修を始めた。そして、2025年に某大手美容クリニックグループの分院長としてWebに登場し、「心臓外科医になるんじゃなかったの」とツッコミを入れる医療界隈の人も多かった。有名美容外科医の高須克弥先生は「純情な支援者に詫びて返金しなさい」とXで厳しく叱責したが、その後に返金されたかどうかは不明だ。
▼東京科学大の人気YouTuber「藤白りり」が直美
2019年、東京医科歯科大(現:東京科学大)医学部の女子学生が「藤白りり」としてYouTubeチャンネルを開設した。同大は、医学部としての歴史は浅いものの、東大、京大、阪大と肩を並べる合格難易度で、偏差値は常に最上位に位置する。
そこで学びつつ、受験勉強・メイク・美容・「踊ってみた」など、さまざまなジャンルで配信した動画投稿は大人気に。2022年には、『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)を出版。2023年には動画でYouTube引退を公表すると、「医師国家試験や初期研修に集中しているのだろう」と惜しむ声が聞かれた。
ところが、初期研修修了直前の2026年3月に「YouTube活動を再開」「4月からは美容外科医として働くこと」を報告し、「東京科学大卒も直美!」と話題になった。2026年5月現在、銀座の美容クリニックで就業中である。

