「断食」で疲れ知らずの体に

ブドウ糖代謝では、ブドウ糖代謝から解糖系・クエン酸回路・電子伝達系の3つの代謝経路を利用して、ブドウ糖1分子からアデノシン三リン酸という物質が38分子も生まれます。かなり効率的なエネルギー転換だといえます。ところが、「16時間断食」のようにかなりの空腹時間が作られたことによって、ブドウ糖がなくなると、体は飢餓状態に対する危機を感じ始めます。

すると、体内で、「ケトン体代謝」が始まるのです。「ケトン体」とは何かというと、「アセト酢酸」「β-ヒドロキシ酪酸」「アセトン」など、脂肪酸をもとにして生成された代替エネルギー源です。最後に何かを食べてから12時間ぐらい経過すると、血液や肝臓に蓄えられたブドウ糖は完全に消費されてなくなってしまいます。

お腹が気になる日本人女性
写真=iStock.com/mapo
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そうなってしまうと細胞は、ブドウ糖の代わりに中性脂肪や筋肉のタンパク質をケトン体に替えて、代謝のエネルギー源として使っていくのです。このメタボリック・スイッチの効用も数多くあります。