オシャレは常に「少数派」である
ではこのような「古臭さ」は、なぜ誰しもが感じてしまうのでしょうか。
それには、「お洒落とは何か?」の問いに答える必要があります。
「お洒落」という印象は、大衆がまだやっていない「少数派」のファッションに対して感じやすいものです。人と違った格好をしているほうが人の目に止まるため、「あえてやっている」から「お洒落」に見えるのです。これに対して、大衆が好んで着ているファッションは「普通」です。
そしてこの「普通」の人たちは、少数派の「お洒落」に感化され、マネをします。そうして多くの人がマネをするうちに、それは大衆化していきます。
ファッションにかかわらず、あらゆる流行の推移を語る上で欠かせないのが、米スタンフォード大学のエベレット・ロジャーズ教授が提唱した「イノベーター理論」です。
米スタンフォード大教授が見抜いた本質
この理論では、大衆が流行や社会にどう反応するのかは、以下の「5つの層に分かれる」と考えます。
1.イノベーター(Innovators):革新者
2.アーリーアダプター(Early Adopters):初期採用層
3.アーリーマジョリティ(Early Majority):前期追随層
4.レイトマジョリティ(Late Majority):後期追随層
5.ラガード(Laggards):遅滞層
2.アーリーアダプター(Early Adopters):初期採用層
3.アーリーマジョリティ(Early Majority):前期追随層
4.レイトマジョリティ(Late Majority):後期追随層
5.ラガード(Laggards):遅滞層
ロジャーズ氏によれば、新しい概念は、まず少数の「イノベーター」によって採用され、次に感度の高い「アーリーアダプター」へと広がります。その後、一定の時間差を経て「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」へと浸透し、最後に「ラガード」と呼ばれる保守的な層に届くのです。
ファッションやヘアスタイルの流行も同様に、トレンドは一部の少数派から始まり、大衆化して広がっていきます。そして「少数派のお洒落」はだんだんと裾野が広がり、やがて多数派になります。
参照:Rogers, E. M. (2003). Diffusion of Innovations (5th ed.). Free Press.
