カフェインが世界中で愛される理由
もちろん、カフェイン自体が悪いものだということではありません。カフェインを含む飲料は、エナジードリンクだけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶、カカオなどたくさんあり、はるか昔から世界中で愛されてきました。
それは人には疲れていても活動したい(しなくてはいけない)、集中したい、社交的でありたい、長く起きていたいといった欲求があり、カフェインがそうした欲求に答えてくれるからです。
カフェインは、疲れたときに休息や睡眠を促す際に重要なアデノシンという物質の受容体を阻害することで活力を維持します。また、適量のカフェインは注意力を増したり、反応速度を上げたりして単純作業の効率をよくすることが知られています。だから、仕事や勉強、長距離運転や夜勤などの集中力が必要な時に使われやすいんですね。
さらに、カフェインは、ドーパミンやノルアドレナリンなどの覚醒系の神経伝達にも影響します。そのためやる気が出たり、気分が軽くなったりシャキッとした感じが得られるのです。
なぜカフェインの過剰摂取は危険か
ただし、カフェインには依存性があります。毎日摂っていると脳が慣れてしまい、飲まないと頭痛がする、だるい、集中できないといった離脱症状が現れることがあります。単にコーヒーやエナジードリンクの味が好きだからというより、「いつもの状態に戻るための習慣」になってしまうことがあるのです。
さらにカフェインを過剰摂取すると、不安や動悸、不眠、吐き気、頻脈といった症状が出てきます。もっと過剰摂取すると、急性カフェイン中毒になって、場合によっては命を失います。特に子ども、妊婦、カフェイン感受性の高い人は少ない量でも影響が大きいので注意が必要です。
そのため、カフェインの過剰摂取を防ぐために、厚生労働省や消費者庁が注意喚起をしています(※1、2)。また、食品安全委員会は海外の基準をまとめ、健康な成人では最大400mg/日、妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は200〜300mg/日、10〜12歳児で85mg/日、7〜9歳で62.5mg/日、4〜6歳児で45mg/日を提唱しています。
※1 厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」
※2 消費者庁「食品に含まれるカフェインの過剰摂取について」

