「食費は月6万円」「外食2回まで」を徹底
話を聞いていくと、着実に資産を増やすために、彼女がかなり意識的に日常生活における支出を“取捨選択”していることがわかった。小和田さんはまず貯蓄分を確保し、次に生活のなかで生じる無駄を徹底的に殲滅し、多く残した余剰金を投資に回している。
無駄を排するためには、まず生活者が自身の支出を理解することが大切だろう。それを可能にしたのは、取材当日、小和田さんの手元に置かれた数冊の家計簿だった。夫の気持ちを傾けた、あの家計簿だ。その日に買ったものの値段が細かく書き留められ、支出が可視化されている。中身を開帳してもらった。
小和田さんの家計簿を教えてもらい、まず目をひくのは圧倒的な食費の少なさだ。月平均でならすと、おおよそ6万円。「外食は食費と別に計上」というが、その外食も月2回、近所のフードコートで家族全員で1回3000円ほどに過ぎない。2025年の総務省統計局の家計調査によれば、4人世帯の食費平均は毎月約10万3384円となっているから、かなり少ない部類に入るだろう。仕事も基本的にリモートワークで、自炊を徹底している事情も奏功しているかもしれない。
「総菜は買わない」「ユニクロ2枚で1シーズン」
「コストコの会員なので、3カ月に1回くらいまとめて購入することがあります。1回あたりは2万〜3万円ほどで、お肉やチーズ、果物を買います。総菜を買うことはほとんどなく、食事は基本的に料理担当の夫が作っています。明らかに高級食材を取り扱うスーパーには絶対に行きませんが、近所にある一般的なスーパーで買い物をすることが多いと思います。
絶対に買わないと決めているものは特にないものの、基本的におもちゃやアウトドア用品は買いません。私は個人の財布のなかに2万円以上の現金を入れないようにしていて、めったに使うことはないですね」
不躾ながら着ている洋服の値段を尋ねると、「トップスは2〜3万円のものを着ることはありますが、ボトムスは高級なものを身に着けてもあっという間に子供の鼻水拭きになってしまうので、だいたいユニクロです」との返答。
ユニクロを愛用している理由は、子供と対峙する以上は洗濯が必須であり、値段のわりに品質が良いからだという。買い方も独特だ。Tシャツであれば乾燥機で縮むことを見越し、少し大きめのサイズを2枚購入。そして、1シーズン着回したら、すべて捨ててまたユニクロを買う――を繰り返す。保育園の送り迎えをしながら、その間に高級な洋服をクリーニングに出す手間や代金を考えたら、そのほうがよほど経済的なのだそうだ。


