シリア新政権の内部課題と治安維持の脆弱さ

一方で、シリア国内の権力移行がISの封じ込めをより複雑にしている。米国などは現在、シリア暫定政府をIS対策の主導的なパートナーとして位置づけようとしているが、アル・シャラ体制下の治安維持システムには根深い課題が存在する。

新体制の治安機関を構成する派閥の中には、かつての過激派出身者や、ISの思想に親和性を持つ者が含まれている可能性が指摘される。

2025年後半には、シリア治安部隊の内部協力者が関与したとされる米軍の車列への襲撃事件も発生しており、部隊レベルでの浸透や不十分な身辺調査が治安作戦の基盤を揺るがしている。

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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