うつ病の自分を救ってくれた妻

――当初の予定では経験を活かして他国に渡るはずだったと思いますが、タイに残った理由はなんでしょうか?

こちらで知り合ったタイ人の妻の存在が大きいですね。もともと私は「40歳くらいで自分の人生は終わる」と思い込んでいて、スペインでサッカーをあきらめて、日本でビジネスの世界に飛び込んで、タイで働きはじめて、とにかく生き急ぐ日々を送っていました。そして、ある日突然うつ病になったんです。

そんなとき、精神面でも生活面でも寄り添って支えてくれたのがバンコクのビジネス交流会で知り合った女性でした。経営者としても人としても尊敬できる人で、私からアプローチして、結婚に至りました。それ以来ずっと私の人生にとって欠かせない、頼りになる存在です。そんな妻がいる国に暮らしたいという気持ちがありました。