大関和の孫「常に聖書を離さず、祈りも欠かさない」

筆者は数年前、膵炎で聖路加病院に入院したことがある。こちらは痛くて堪らないのに「差額ベッド代が必要ですが、大丈夫ですか」と確認されたけど。看護は丁寧、別にこんなに熱い看護師なんかはいなかった。

……ほんと、現代でよかった。

こうしてみると、ドラマの宣伝文句で使われている「明治のナイチンゲール」とは、随分とイメージが違う。もっとも別にナイチンゲールだって、ほんわか綺麗にクリミアの天使をやっていたわけでもなく、アクの強い人間だった。それを踏まえると史実の大関和のアクの強さは、まさに、ナイチンゲール。ドラマに感じる物足りなさは、このアクの強さの部分を描ききれていないことにある。

そんな和のことを、孫の大関一郎は、このように語っている。

キリスト教の信仰に対しては絶対的で、常に聖書を放さず、祈りも欠かしませんでした。士族意識からくるものか、終生エリートとしての誇りがあり、威張っているわけではないのですが、気位の高さは一貫してあったといえます。ですから労働運動などは理解せず、むしろ上流階級の権威に弱い側面を持っていたでしょう。(高橋政子「クリオへの感謝 歴史にみる看護婦群像 第4話 大関和のこと補遺」『看護教育』22巻9号)

“クセの強さ”こそ和の本質

看護婦で献身とかいってはいるが、いつでも常に威張ってはいないけど、めちゃくちゃ上から目線というのが和という人物だったというわけだ。しかも、ジフテリアの偽膜を口で吸い出して患者を救うくせに、労働者の権利には興味がない。

つまり「弱者への共感」ではなく「神に選ばれたエリートとしての使命」でしか動いていなかったことが、ここからも明らかである。

このクセの強さこそが、和の本質だったといえるだろう。「ばけばけ」の際には、見事に表現された小泉八雲のクセの強さ。今回はどこまで、その本質を描いていけるのか。

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