ストレス対処法を「リスト化」しておく

② 「コーピング・リスト」でストレス対処法を見える化する

ストレスを感じている最中の脳は、前頭葉の機能が低下し、適切な対処法を選択する余裕が失われやすくなります。そこで、あらかじめ自分なりのストレス対処法をリスト化しておく「コーピング・リスト」が有効です。

ストレスを感じてから「どうしようか」と悩むこと自体がさらなる負荷となるため、落ち着いている時に選択肢を可視化しておくことが重要です。リストの内容は、自分にとっての「小さな心地よさ」を基準に作成します。例えば、

・お気に入りの豆でコーヒーを淹れる
・お気に入りのプレイリストを聴く
・帰り道に一駅分だけ歩いてみる

などのような内容を、スマートフォンのメモなどに残しておけば、必要なとき迷わず行動に移すことができます。

コーヒーを淹れる人
写真=iStock.com/FreshSplash
※写真はイメージです

ストレスの溜まり具合に応じてリストから「選んで実行する」という流れを仕組み化しておくことがポイントになります。

医療機関への相談が必要な場合もある

ただし、以下の状態が2週間以上続く場合は注意が必要です。

・激しい気分の落ち込み
・十分な睡眠をとっても抜けない強い疲労感
・集中力の低下
・日常生活や仕事に支障が出ている

このような場合は、無理に一人で対処しようとせず、早めに医療機関へ相談することも大切です。

五月病対策の本質は、新しいことを増やすことではなく、日々のリズムの“崩れを小さく保つこと”にあります。

上記で紹介した内容を実践するためには、特別な時間や道具は必要ありません。まずは一つ、今夜の「終わりの合図」を決めることから始めてみましょう。その積み重ねが、これからのコンディションを安定させる土台となります。