若手社員だけの問題ではない

そして、五月病は若手社員だけの問題ではありません。30代以降の責任を担う世代も、五月病のリスクを抱えている可能性があります。

なぜなら、この世代特有の重層的な環境変化があるからです。自身の昇進や異動といった職場での変化に加え、子どもの進学や家族の生活リズムの変化など、4月はさまざまな環境の変化が重なりやすい時期です。ストレスとは、必ずしもつらい出来事だけを指すのではなく、一見喜ばしいライフイベントであっても、それが環境の変化を伴うものであれば、心理的負荷となり得る可能性がありますWallace et al., 2023

こうした負荷が5月になって症状として表面化する背景には、身体が環境変化に適応しようとするプロセスに伴う、目に見えないコストが関係してきます。