誤解が招く過剰な「利上げ論」に警鐘
それを考えると、1ドル150円程度は経済安全保障の観点からも、国内投資を行いやすい環境をもたらしています。円安がインフレに与える影響も指摘されますが、ここにも誤解が多いのです。為替について、私たちは「150円」という“水準”で表現します。
他方、インフレは水準ではなく、前年から何%上下したかという“変化率”で語られる指標なのです。この両者を混同してしまうので、1ドル150円の水準が続くと、インフレ率も3%のまま永遠に続いてしまうかのように錯覚する人が多いのです。
水準と変化率は分けて考えなければなりません。すでに日本経済は150円前後の水準を軸に動いており、その状態で安定すれば前年との変化は小さくなり、為替要因によるインフレ率押し上げ効果は次第に弱まっていくはずです。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
