【俣野】優先順位を決めることは、たぶんいちばん大事なことで、時間を上手に使うスタート地点だと思います。時間の使い方・優先順位を決めてしまう。そのためには、紙に書いて振り返るということはすごく有効です。中司さんの新刊『書くだけで自分が9割変わる』でも出てきますけれど、1日やったことを書き出して、それに対してどのぐらい時間がかかったかと確認をしてみると、今まで明らかに時間が有限であるということすら考えていなかったということが見えてきます。やることを書くっていうのって、「そんな当たり前のこと」と言う人いるかもしれないけど、ものすごく重要ですよね。

【中司】やはり“緊急”と“重要”ですよね。緊急のしごとは細切れの時間でできることが多い。でも、重要なことは、細切れの時間ではできません。例えばこれからの販売戦略を考えるという時に細切れの時間では考えが深まらないとします。細切れの時間はスケジュールを立てなくても1日の中でいろいろと見つかりますが、じっくりとした時間というのはスケジュールを立てないと確保できません。なので、自分の時間をどう使うかを予定として書いておくのは、すごく大切です。

【俣野】僕が勧める方法は、予定を書くだけでなく、何にどれくらい時間を使ったかという記録も書き出す。例えば自分が実際に使った時間で、緊急度と重要度に分けて書き出し、色分けをしてみる。スケジュールを眺めながら、自分が意図して時間を動かすという感覚、あるいは時間に支配されているという感覚、これを味わうことじゃないかな。

悪い例としては、どちらかわからない時間、みたいな感じだと思うんですね。「何が何だかわからない」という結論で終わっている。それはさっきも言ったように、頭の中で完結させているから。ところが実際に書きだし、追われた時間なのか、追いかけた時間なのかを振り返ってみる。それを視覚化してみるのが橋渡しになるかなと思いますけどね。

【中司】よくあるパターンとして、手帳にアポイントを記して、それとは別にto doリストを書き、そのタスクを行なったら消していく。それで、どんどん仕事は片付いているけれど、はたしてそれがベストで終わっているのか、もっと時間を上手に使えたのではないのか。なんとなくto doリストを消化してスッキリするためだけに1日が終わっている人も多いのでは。